遺言執行者の役割とは
2024/02/05
遺言執行者は遺言の内容を実現するために、相続に関わる手続きをする人のことです。
必ず選任する必要はありませんが、選任しておくと相続手続きがスムーズに進みます。
この記事では、遺言執行者の役割について解説します。
遺言執行者の役割
相続人・相続財産の調査
遺言執行者は、相続財産にどのようなものがあるかを調査し、確定します。
預貯金や不動産・有価証券などのプラスの財産だけではなく、借金やローンなどのマイナスの財産も含めた全ての相続財産を調査します。
また、遺言者の出生から死亡までの戸籍謄本といった書類の収集も必要です。
財産目録の作成・交付
相続財産が明確になったら、相続財産目録を作成します。
作成した相続財産目録は、全ての相続人に交付しなければなりません。
遺言事項の執行
財産目録の作成・交付後、預貯金の解約・名義変更や不動産の相続登記など、遺言の内容を実現する手続きを進めます。
遺言事項の執行が終了次第、財産や権利を相続人に引き渡しましょう。
相続人への報告
遺言執行者は相続人に対して、相続手続きの進捗を報告をする義務があります。
また遺言事項の執行が全て終了した際にも、相続人に対して文書にて完了の報告をしなければなりません。
まとめ
遺言執行者は、遺言に書かれた内容を実現する人です。
遺言執行者の役割は、相続人・相続財産の調査や財産目録の作成・交付など、遺言に基づいた遺産相続・財産の分配を円滑に進めることにあります。
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