財務調査の種類とは？

企業の財務状況を精査し、財産および負債の状況を把握する手続きのことを「財務調査」と呼んでいます。
その内容は多岐にわたり、いくつかの種類に分かれるのが特徴です。
本記事では、財務調査の種類についてまとめましたので、参考にしてみてください。

財務調査の種類

上場の準備

証券取引所において企業が発行する株式を売買するためには、証券取引所から資格を与えられなければなりません。
これを「上場」と言い、新たに上場を予定する会社にとって、財務調査は不可欠です。
上場の準備において最も重要なのが、決算書です。
上場企業としてふさわしい決算書であるかどうかが、財務調査によって判断されます。

M＆A

企業および事業の合併・買収の総称を意味するのが「M＆A」です。
M＆Aを予定している会社が財務調査を行う場合は、相手企業の決算書の内容を吟味します。
決算書をもとに「実質的な純資産はいくらなのか」といった具合に、収益力を反映した内容になっているかを調べます。

特定の要素

財務調査には、特定の要素に絞った種類もあります。
なかでも多いのが、財務諸表において不正が疑われる場合です。
売掛金の額や在庫の実在性といった内容に焦点を当て、範囲を限定した財務調査を行います。

まとめ

財務調査は、上場の準備・M＆A・特定の要素といった種類ごとに実施されます。
会社としての社会的信用に直結するため、調査には専門知識が求められるのは言うまでもありません。
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